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トキ7年ぶり

国の特別天然記念物トキが来月中旬にも、中国から新たに2羽贈られることが決まった。

 新たなトキが来るのは2000年10月の「美美(メイメイ)」(メス)以来7年ぶり。これと前後して、新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターからは日本生まれのトキ13羽が中国に返される。

 鳥インフルエンザ発生で凍結されていた日中両国の研究協力の再開で、野生復帰の取り組みも加速しそうだ。

 中国から贈られる2羽は陝西省漢中市洋県で飼育されている成鳥から選ばれ、現在、検疫を受けている。

 日本のトキは2003年10月に最後の1羽「キン」(メス)が死んで絶滅し、日本に約100羽いるトキはすべて中国がルーツ。同センターでは1999年から、環境庁(当時)の委託事業として中国のトキを使った繁殖を始め、野生復帰を目指した繁殖が試みられている。

 繁殖は、最初に中国から贈られた2羽から生まれた子孫と、この2羽の最初の子「優優(ユウユウ)」と美美の子孫からそれぞれオスとメスを選んでペアを作っている。今春の繁殖期には11ペアが計54個の卵を産んだ。

 こうした繁殖計画の中では、ごく近い親類同士で、近親交配による障害の発生を防ぐために、新しいトキを入れてペアの組み合わせを広げる必要性が指摘されていた。

 04年8月には中国から新たなトキ2羽を借り受けることでいったん合意したが、鳥インフルエンザの大流行で鳥の輸出入が禁止され、交流は中断。美美の提供を受けた際に交わされた美美と優優の子を1羽おきに中国に返すとする取り決めも、01年と02年に計5羽を送り返してからストップしていた。今回は、中断以降に生まれたトキ13羽が返される。

 同センターではトキを野生に戻すための取り組みも進められている。今年6月末には、野生に慣れるための順化施設に若鳥が移され、来秋にも予定される自然放鳥に備えて餌取りや飛行訓練を行っている。

(2007年9月11日  読売新聞)
 増えると良いですね!

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